VOYAGER

旅と絵の物語

旅人のトップバッター、つばめ

若葉台はたくさんつばめが来る町です。

 

駅やショッピングモールにはたくさん巣ができて、ひなが育つと小さな巣にあふれるようになっています。

 

わたしが旅に出るときはまだつばめが飛び交ってました。

 

きのう気づいたのですが、帰国してから、もうつばめは一羽も見ていません。もう南へ帰ったのかなー、まだ暖かいのに。

 

 

それで、調べてみたらいろんなこと、今まで知らなかったこと、わかりました。

 

 

つばめは日本にやって来るときは一人で旅してくるのだそうです。

 

太陽の角度から方角を定めて。

 

雄がさきに到着したら、去年のメスを待ってるそうですが、10日しても来なかったら別のメスとつがいになるそうです。

メスがさきに到着したときは、すぐに誰とでもつがいになってしまうそうです。待つのはオスだけ。

 

巣をつくるとき、去年のを修理して使いたがるのはオス、新しく作りたがるのはメス、ですと。

 

2週間ほどして卵が孵ると夫婦でエサを与え、ひなが飛べるようになりエサを自分でとれるようになると、巣を去っていき、夫婦はもう一度卵を産むそうです。

 

夏の終わりごろ、全員水辺の葦の茂みなどに集まり、しばらく過ごして、今度は集団で渡りをするそうです。

若葉台のあの子達はまだ日本にいるのでしょうね。

 

来るときは一人旅、帰るときは団体旅行。

 

 

南の国では卵は生まないので巣は作らないで暮らすそうです。

 

そして、来年は今年のひなはほとんどこの生まれた町には帰ってこないそうなんです!

 

それは、近親結婚をしないためだそうです。

 

 

いつも見ていたつばめなのに、

知らないことがいっぱいありました。

 

渡り鳥は神秘です。あの小さな体に、旅をする本能と方角を見失わない能力が秘められているなんて、驚異でしかないです。

 

最近、つばめの数も減ってきているそうです。

 

4000キロも、飛行機にも乗らず、時速50キロ、細い翼で飛び続けるつばめさん、

 

また来年、駅やトレジャーファクトリーに巣をつくってくださいね。