VOYAGER

旅と絵の物語

告白

きょうは、ばかな自分が恥ずかしくてここにはなかなか書けなかった、旅の途中の事件について打ち明けます。

 

6月1日、バルセロナ最後の日、イタリア、ボローニャ行きの飛行機に乗り遅れて飛行場で夜を明かしたお話はしましたが、その日の午前10時50分、わたしはピカソ美術館のある旧市街へのツァーの申込みをしていて、集合場所の凱旋門広場に行ってました。ツァーの主催者はAirbnbの写真ではインド系の男性で、その人を探していました。リュックから水を出そうと、ショルダーバッグを外してリュックを下ろしていたときに、写真の人に似た人がやってきて、スマホを見せながらなにか言ってきたので、てっきり主催者の人だと思い、警戒心もなく対応していたら、さっと行ってしまったので、ん?と思った途端、ショルダーバッグがなくなってることに気づき!

 

その日はバルセロナを出る日で、スーツケースは駅に預けていました。その日の朝、いつもは首にかけているパスポートと紙幣の入った袋、予備のスマホ、まだすべてショルダーにまとめていたのです。その日に限って!

 

追いかけましたが電動スクーターでどんどん行ってしまい、おバカでかわいそうな日本のおばあさんは佇むしかなく・・・

あそこにポリスがいるよと誰かに教えられ、パトカーがいたのでバッグ盗まれましたと伝えましたが、もう探せるはずもなく、警察署に届けなさいと言われました。

ツァーのグループが集合しているところへ行き、事情を話してきょうは参加できないと伝えました。

教えてもらった方向に歩いていきましたが、通り過ぎたのか、行けども行けども警察署は見つからず、道の人に聞きながらあっち、と言われる方に歩き、信号で、ある若いカップルに事情を話してマップでポリスオフィスを探してもらい、これは遠いから電車に乗りましょうと言って切符を買ってくれて、二人で警察までついていってくれました。警察で別れるときに、水と10ユーロをくださいました。この親切な二人はオーストラリアの人たちで、ものを取られただけで良かった、命も無事だし、このあたりは子どもを取られることもあるんだよ、と慰められました。

 

警察で英語が話せる人が対応してくれて、被害届を書いてもらい、カード会社に電話させてもらいました。苦労の末、日本語対応の窓口に繋がり、2枚のうち1枚だけ(カード番号を暗記していたほう)は止めることができました。

日本領事館にも電話しましたが、お昼休みが三時半まで!繋がりませんでした。

それから、二十分歩いてバルセロナ駅にいき、預けた荷物を出してきてもらって、中から、万一のために用意してきた、パスポート再発行のときのための戸籍謄本(我ながらすごい用意周到!虫の知らせ?)と写真、あとパソコンを出して、それを持って日本領事館へ行くことにしました。場所もわからないしお金もないのでタクシーでいくしかないのですが、タクシー代を領事館が建て替えて払ってくれるかどうか、まず電話して訊こうと思い(番号は警察で控えてきた)、電話を探してもなくて、警察官の人に頼むと、駅の詰め所までは連れて行ってくれたのですがすぐには電話は貸してもらえず、、もうその頃にはヘトヘトで詰め所の前に座り込んでいたところに、、、

一人の日本の青年が通りかかり声をかけてくれたのです。「何かお困りですか?」って。

バルセロナの神さま」が私の前に現れ瞬間でした!もう、それは、奇跡と言うしかなく、一億円の宝くじが当たるよりさらに幸運な一瞬でした。

 

(すみません、眠くなったので続きは明日にします)