VOYAGER

旅と絵の物語

ヨーロッパ最後の夜に

空には半月。

 

シベリア鉄道の夢と並行して、

世界一周航空券の利用を考え始めて何年経ったでしょうか。

「ファーストクラスで世界一周」という本を図書館で借りて、

 

そのうち、99万円のファーストクラスではなく、66万円のビジネスクラスで十分じゃないか、と思い、

 

それでも、円安と石油高と物価の高騰で

どんどん予算が膨れていくので、どんどん先延ばしになっていき、

もう世界一周じゃなくて、ほんとに行きたいイタリアの  フィレンツェベネツィアだけでいいのかも、と思い直したのは、今年一月。英会話カフェで、Kenjiさんからの提案でした。

 

具体的に日付を決めたのは3月13日でした。(息子の結婚式の次の日)

3月末、保育園にお休みいただく相談をして、(だめなら退職覚悟)。

 

ユーレイルパスを使う?

最初に日本からヨーロッパにはいる町は?

訪問する町、行きたいところ、泊まるところ、だんだん具体的になって

出発を5月16日にし、フランクフルトから始めることにしたのでした。

 

出発日を決めた時にはまだ帰国の飛行機はどこからいつ乗るのか、決めてなかったっけ。

準備編は、ワードプレスのブログに詳しく書いてます。2ヶ月間、毎日、準備もワクワクでした。

【銀河鉄道の絵筆】

↑ここのワードプレスのブログ、皆さんに宣伝してたのに、なぜか旅に出た途端、更新ができなくなってしまったんです。慌てて、このはてなブログに替えたんです。

(どうしてでしょうねーサーバー代、お名前ドットコムの契約など、お金払って作ったのになー)

 

本番の42日間。

楽しかった、と一言では言えないのですが、

こんなはずじゃなかった!こともたくさん。自分の馬鹿さ加減にがっかりしたり。節約節約で気待ちが沈んだり。

苦難と喜びの繰り返し。

誰かがいつも助けてくれて、ひたすらサンキュー、メルシー、グラシアス、グラッツェ、ダンケ・・・

覚えてる限り、嫌な扱いを受けたことはなかったです。関わってくれた人はみんな親切でした。

親切の度を超えて、まるで天使に見えた人も。

ほんとにありがとう!

 

何の深い洞察も広い知識もなく、大きなテーマもなく、ただただ電車に乗って未知の町から町、移動してただけの気もします。

たくさんの絵画、建物、街並み。

旅人でいるために旅してる、そんな旅。

ひたすら重いトランク。

 

つかれたー

でも何とか無事でよかったー

 

誰しもが魂の旅の途上。

人生は大いなる暇つぶし。

 

今夜はヨーロッパの最後の夜。寝るのが惜しいけど、眠いのでねます。ロッテルダム三泊はとっても安らぐ宿でした。Ḿちゃん、Sくん、ほんとにありがとう!

 

明日は八時に出て、アムステルダムからJALに乗ります。JALの選択はわたしとしては贅沢でした。(13万円。行きのベトナム航空の倍近くしました)